我ながら成功しちゃったTwitterマーケティング事例
企業のTwitter利用とかが注目されていますので、ちょっとでも参考になればと思って、昨年末に行ったEye-Fiの割引キャンペーンの事例をいまさらながらまとめてみました。
簡単に言うと、この1つぶやきでAmazonの在庫がなくなるまで売れました。
なんか思いつきっぽいつぶやきですが、実は一生懸命考えた上で狙ってつぶやきました。
ポイント1:タイミング
12月の第二週の金曜:景気が悪いとはいえ、12月第二週の週末はボーナスが出てすこし財布の紐が緩くなっているところ、ネット通販のかき入れ時と言われています。つぶやくならこの日だと決めていました。
PM5時という時間帯:金曜日の退社前、特に飲み会とかが無くても、なんとなく開放感があり、ワクワクしている時間帯です。実は私はミーティングの真っ最中でしたが、TLの流れを見て、「今だ!」と思ってPostしました。
ポイント2:アクション誘発型の呼びかけ
「RTしてネ!」ってお願いするのは簡単ですが、よほど優しい人じゃないと企業の宣伝をRTしてくれることはありません。「お得な情報だ、伝えなきゃ」という気持ちだけではなく、「自分がRTすることで誰かが得をする」というテイクアクションを誘発したことが、結果的に100以上のRTに繋がりました。
私はインターネットは善意の連鎖ができたときに非常に大きなパワーを持つと考えています。基本的に@Eyefi_fanをフォローしている人(アーリーアダプター)は、「こんな良い物、みんなに知ってもらいたい、使って欲しい」と考えてくれていると信じていました。感謝、感謝。
ポイント3:リアルタイム性の継続
ちょっとしたことなのですが、「5分以内」と書いたことがずっとRTされ続けるきっかけとなりました。もし「午後6時までに50人にRTしてくれたら〜」と書いていたら、6時以降のRTは見込めなかったでしょう。RTを見た人には、最初のつぶやきが何時何分に発せられたか、すぐには分かりません。5分という時間は心理的に「何時までだろ?」とか考える暇もなく「とりあえず今すぐRTしなきゃ」と感じる絶妙な時間です。結果的に翌日まで延々とRTされ続けました。
この時期はまだ公式RTが日本に導入されていなかったので、RTの伝播力がかなり大きかったことも要因です。
で、結果的には約3,000人のフォロワーから9,500以上のクリックをたたき出しました。売れた数は公表できませんが、かなり高いコンバージョンレートでした。おそらく「みんなで達成した2,000円引!」という心理効果もあったと思います。
もちろん、追い込みもしました。おそらくRTのRTを見た人は@eyefi_fanをフォローしていない人が大半でしょうから、@eyefi_fanのページにきてどんな状況か見る可能性があります。ですので、在庫の状態とかをなるべくリアルタイムでつぶやき、「買いました〜!」と言ってくれたお客様にはこまめにリプライしました。
イメージしたのは、いかにTwitter上でスーパーのタイムセールを再現できるかという点でした。「みんなが買ってる、なくなっちゃう」と思ってもらうことを考えました。(ホントになくなっちゃったんだけど)
ということで、めでたく完売しました。
最後のポイント:人間としてつぶやく
企業のアカウントというと、どうしても人間味が薄れてしまって仰々しくなってしまうことがありますが、ネットの向こうにいる人に対して自分がどれだけ人間的に接することができるか、そういう気持ちでつぶやいていました。@リプライは相手の言葉のトーンにあわせて、必要であれば相手のBioまで見てから、しっかりと返します。もちろんコピペはしません。買ってくれなくても、Eye-Fiを知ってもらえて、ちょっとしたふれ合いを感じてもらって、幸せな気分になってもらえればいいなぁというレベルの期待感で気負わずにつぶやいています。
最近の孫さん(@masason)のつぶやきも、人間味たっぷりでとっても愛着が沸きます。ネットの向こうにいるあらゆる立場の人間同士が繋がっているという感覚がTwitterの楽しさだと思います。
おまけ:ついっこ
もともと、@eyefi_fanは「ついっこ」という@リプライを自動RTするシステムを使っていました。このキャンペーンを決行する朝、「RTが全部再RTされるとどエライことになります!」とついっこの中の人に直接メールを書いて外してもらいました。もし、あのままついっこを使い続けてキャンペーンを行っていたら、成功事例ではなく失敗事例として取り上げていたでことでしょう。
16件のコメント
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はせがわ
マーケティングというよりねずみ講に近い。
在庫と特典の20人と言う数字も騙しだと思う。
少なくとも健全ではない。
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